西国第二十九番札所「松尾寺」を訪れる
舞鶴と福井県の境にある「若狭富士」とも呼ばれる青葉山に位置するお寺が松尾寺です。
西国第二十九番札所として巡礼に訪れる人も多く、山奥のお寺であるにもかかわらず多くの参拝者、観光客が見られる舞鶴でも特に有名なスポットのひとつです。
ただ、地元民としては結構な山奥にあることや、主だった観光エリアと言うわけではないことから、知名度の割に来訪したことがないと言う方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな「名前は知ってるけどあまり足を運ばないかもしれない」松尾寺の紹介です。
この記事の目次
松尾寺はどこにある?
松尾寺は舞鶴市と福井県の県境にある青葉山の中腹に位置しています。
吉坂方面から福井県に入るトンネルの直前に細い分岐がありますので、そこから細い坂道を車で10分程度進むと駐車場が見えてきます。
車ルート、登山ルートとありますが、どちらも急勾配で細い道を進むことになりますので、安全には十分気をつけましょう。
特に車は広い道と極端に狭い道を交互に進むことになるため、対向車が見えた場合は譲り合いの精神で、広い道ですれ違うよう配慮が必要です。
とは言え、決して長い道と言うわけではないこと、交通量も非常に少ないため、混乱することはほとんどないかと思われます。
急勾配、長い階段の先に見えてくる松尾寺
車の場合はすぐ近くに駐車場がありますので、そこまで進めますが、徒歩の場合はちょっとだけショートカットでお寺に続く階段が見えてきますので、そちらから入り口に向かうことができます。
石階段が続きますが、ここまできたらもうちょっとです。
階段を上れば大きな門が出迎えてくれます。
写真を撮ったのは平日午前中でしたが、参拝者もチラホラ。
松尾寺はどんなところ?
長い山道、石階段を上ると、(さらに前方に階段が見えますが今は見なかったことにして)松尾寺の境内に続く道が広がります。
本殿に気が向いてしまうところですが、周囲の庭園もなかなかのものです。
周辺にはトイレを借りられるお店などはないので、こちらのトイレを使いましょう。きれいに整備されています。
庭園を歩いてるだけでも様々な発見があります。
宝物殿。今年は開催されませんでしたが、特定の日に開放日があるそうです。
確かに、西国第二十九番と書かれています。
本殿へ続く最後の石階段。ここを上ればもうすぐです。
ついにたどり着いた本堂。ここが長い道のりのゴールです。
この日は本堂付近から線香の匂いが漂っており、お坊さんがお経を唱える声が聞こえていました。平日だから?(休日に来た時は閉まっていました)
別角度から。高度のある山の中腹にあること、決して多くの人を迎え入れられるような立地ではないことを考えても結構な大きさであり、カメラのフレームに納めるのに苦労しました(広角レンズ持ってきたらよかった…)
一部改修工事中なこともあってか、ブルーシート多め。
右側の渡り廊下に浪漫を感じています。
周囲にも立派な建物が見られます。
ロウソクと線香で100円。線香は写真ではちょっと見づらいですが、左側に見える壺っぽいものに挿して、その煙を浴びることでご利益があると言われています。
お参りを済ませたら
反対側から見る景色もなかなかです。
階段を降りて、今度はトイレのある方向とは逆を進みます。
赤い屋根が目印。御朱印をご希望の方はこちらから受け付けてもらえます(残念ながら筆者は御朱印帳などは特に持っておらず…)
最後に、軽く散策して帰路へ。
鯉が優雅に泳いでいます。
ヌシかな…?
以上、松尾寺のリポートでした。
山奥にあることや、周辺が観光エリアと言うわけではないこと、さらに交通ルートも楽とは言えない場所ですので、ちょっと行ってみようかな、とはなかなか思えないかもしれませんが、非常に景色が良く、絶景も見られる場所でもありますので、ちょっとでも興味が湧いたなら、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。